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駐車場でのバックによる事故が起きた場合の過失割合

駐車場は車が後退や方向転換をくり返す場所であり、バックによる接触事故が起こりやすい環境です。

交通事故の過失割合の指標となる判例タイムズは、2026年に約11年ぶりの改訂が行われ、駐車場でのバック事故の類型が追加されるとともに、一部の割合が見直されました。

この記事では、その新しい基準に基づいて、駐車場でのバックによる事故が起きた場合の過失割合を説明します。

通路を走る車とバックする車の事故

駐車場では、通路を進む車とバックで動く車が衝突する事故が多く見られます。

どちらの動きが事故につながったかによって、基本となる過失割合が変わります。

駐車区画にバックで入る車との事故

通路を進む車と、駐車区画へバックで入ろうとする車が衝突した場合、基本の過失割合は通路を進む車が8割、入る車が2割とされています。

駐車区画への進入は駐車場の利用目的に沿った動きとされ、通路を進む車のほうに注意が求められるためです。

入る車が合図を出さず急に後退した場合には、この割合が修正されることもあります。

駐車区画からバックで出る車との事故

通路を進む車と、駐車区画からバックで出ようとする車が衝突した場合は、出る車に重い注意義務が課されます。

そのため、基本の過失割合は、通路を進む車が3割、出る車が7割とされています。

区画から出る車は通路の状況を見渡しにくく、後退時の安全確認がより強く求められるからです。

バックする車同士の事故と過失割合の注意点

駐車場では、互いにバックして動く車どうしが衝突するケースもあります。

新しい基準ではこうした類型も整理されており、基本の考え方を知っておくと役立ちます。

入る車と出る車が衝突した場合

区画へ入ろうとする車と区画から出ようとする車が衝突した場合は、入る車の方が過失が低く、2割対8割とされています。

出てくる車の動きは、入る車の側から見ると予測しにくいことが理由といえるでしょう。

また、互いに出ようとする車どうし、または互いに入ろうとする車どうしの事故では、5割ずつが基本となります。

基本の割合は事情によって修正される

ここで挙げた割合はあくまで目安であり、実際の事情に応じて修正されます。

一方の車がすでに停止していた場合は、衝突した側の過失が大きく評価され、0対10に近づくこともあるでしょう。

ドライブレコーダーの映像や防犯カメラの記録といった客観的な証拠を残しておくと、適正な過失割合を主張しやすくなります。

まとめ

駐車場のバック事故では、通路を進む車と入る車で8対2、出る車では3対7、入る車と出る車では2対8が基本の過失割合となります。

これらは目安であり、停止の有無や合図の有無などで修正されるため、提示された割合に納得できない場合は確認が必要です。

駐車場での事故や過失割合でお悩みの際は、清澄通り法律事務所へお気軽にご相談ください。

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土方 裕介先生

土方 裕介Hijikata Yusuke / 第二東京弁護士会所属

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第二東京弁護士会 常議員(平成30年度)
第二東京弁護士会 消費者問題対策委員会委員(平成25年~現在)
上智大学法学部同窓会役員(平成30年~現在)
著書
『借地借家の正当事由・立退料』(新日本法規出版)
『隣地・隣家紛争 権利主張と対応のポイント』(新日本法規出版)
(いずれも共著)

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